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令和５年４月１日より解禁された「賃金のデジタル払い」について、厚生労働省はこれまで資金移動業者の指定に慎重な対応をとってきましたが、８月９日に第１号として「PayPay株式会社」に大臣指定を与えたと発表しました。

この「賃金のデジタル払い」は、現金払い、銀行口座振込みに続く第三の給与支払い方法で、スマホ決済アプリ（「〇〇ペイ」などのサービス）を通じて従業員に給与を支払う仕組みです。

実際に企業がこの仕組みを採用するためには、各事業場での労使協定の締結及び本人の同意が必要となるなど、様々な条件や環境整備の必要性がありますが、厚生労働省からは労使協定のひな型や新しいリーフレットも公開されています。

また現在審査中の資金移動業者が３社あるため、指定が下りれば利用できる資金移動業者も増えることとなります。

賃金支払いの利便性向上の観点から、今後も注目しておきたいトピックスです。


＜参考資料＞
厚生労働省：資金移動業者の口座への賃金支払（賃金のデジタル払い）における資金移動業者の指定
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41528.html

厚生労働省：資金移動業者の口座への賃金支払（賃金のデジタル払い）について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03_00028.html